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[バックナンバーコラム]台湾エリア展開の可能性

[コラム]台湾エリア展開の可能性
    ミナト・アドヴェンチャー株式会社 
    ビジネスディベロップメントユニット   村岡 英一

今回は、台湾の市場概要、ならびビジネスチャンスについてご紹介をさせて頂きます。
 台湾は、人口が2,300万人、面積は九州とほぼ同じで、高度に発展した技術産業を有しています(iPhone等IT機器製造会社のフォックスコン社。世界最大の半導体製造会社であるTSMC社、スマートフォンのHTC社などが有名)。
第二次世界大戦の終了までの50年間、日本が統治していたこともあり、文化的、経済的な交流が盛んで、毎年台湾の全人口の1割以上が日本を訪れています。また、2万人以上の日本人が台湾に在住しており、その多くは首都の台北周辺に住んでいます。

台湾の魅力は下記の5点に集約されると考えます。
1. 制約が少ない
台湾は小売業に対する外国資本規制がなく、100%出資の現地法人の設立が可能です。また、法人税は17%と低廉であることも魅力的です。法治国家として正しく機能しており、外国企業に対する突然の不利な法律変更や、汚職は少ないと言えます。今後のさらなる海外展開を見据えて、台湾でまず試してみる、という経営者様が多いのも、理解できます。
2. 距離的に近い
東京から、台湾の首都である台北までは飛行機で3時間程度と近く、飛行機の便数も多いため、日本からの日帰り出張も可能です。また、地方空港からの路線も多く、「東京(羽田、成田)、大阪関空、中部、福岡、新千歳」以外にも、「旭川、函館、仙台、静岡、小松、富山、広島、高松、宮崎、鹿児島、那覇、石垣」からも定期便があります。移動、乗り換えによる経営者様の時間的、体力的なロスが少なくて済みます。
3. 文化的に近い
 日本文化、例えば映画、テレビ、漫画、ゲームが広く普及し、非常に人気があります。また、LINEが台湾でも最も人気のあるメッセージアプリとして利用されているように、IT分野でも交流が多くあります。第二外国語として最も人気があるのは日本語で、多くの日本語学校を街中で見かけることができます。
4. 先行事例が多い
 既に多くの日系小売、外食業が進出しています。一例をあげると、セブンイレブン、ファミリーマート、CoCo壱番屋、モスバーガー、大戸屋、吉野家、ユニクロ、しまむら、ABCマート、洋服の青山など、これ以外にも多数ございます。これは、出店を支える日系の不動産会社、広告会社、人材会社等も多く進出していることを意味していますので、他国と比べてスムーズな事業運営が可能です。
5. 所得が高い
 台湾の一人当たりGDPは購買力平価でみると既に日本を上回っており(台湾: 43,599ドル、日本: 38,216ドル)、これを台北市に限定すると1.5倍もしくは2倍程度と言われています。日系企業が台湾に進出した際に、日本と同等の価格、もしくは日本より高価格帯の商品でもニーズがあるのは、所得の高さに支えられています。

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