[バックナンバーコラム]フランチャイズ戦略選定の本質

[コラム]フランチャイズ戦略選定の本質
    ミナト・アドヴェンチャー株式会社  代表取締役 川村 崇

 本日の表題である「フランチャイズ経営選定の本質」ですが、近年の特に国内の市場やサービス・商品のライフサイクル、
顧客の嗜好の変化のスピード等を鑑みると、中堅・ベンチャー企業の成長戦略として、「FC戦略」は有効であり、現実的であるとも
考えております。現事業の既存店の収益状況をはじめ、競争状況の変化はとても早く、特にベンチャー企業においては「1年後の状況」もイメージしにくいものとなっています。
 FC店を取り入れた店舗展開(FC展開)に関して、多くの企業様より「結局本部は何がいいのか?」というご質問をいただきますが、長期的な観点では、ズバリ「企業が困ったら変化しやすく、倒産リスクが低い」です。これは直営店舗のみで経営している企業に比べると格段に事業リスクが低いと言えます。一部のトップ企業ブランドを除き、「単一業態の永続はない」という観点からするとこのことが重要であると思います。具体的には、直営事業のみで展開する場合、財務上、商品在庫や売掛金、取得不動産物件や機械設備などの資産を多く保有し続けなければいけません。その際に企業として手出しのできない「外部環境の変化」による影響を受けた場合、企業として迅速に対応することが困難であり、すなわち環境適応力もFC企業よりも劣ると言えます。ですので、直営事業のみをおこなってきた企業がFC加盟者(従業員独立も多いです)に店舗譲渡しFC店化する例は近年では特に多く見受けられる例となっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です