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【出店コラム】「玄品ふぐ」の関門海、シンガポール出店ならびに中国マスターフランチャイズ契約

【出店コラム】「玄品ふぐ」の関門海、シンガポール出店ならびに中国マスターフランチャイズ契約

 

東証二部上場企業で「玄品ふぐ」ブランドで飲食チェーン店を経営する株式会社関門海(以下、関門海)は、2017年4月に、シンガポールにフランチャイズ店舗を出店すると発表しました。

関門海は、2015年からの3年計画の成長戦略において、国内エリアフランチャイズ強化だけではなく、海外出店も掲げており、海外一号店をシンガポールにマスターフランチャイズで設置し、4月20日より営業を開始します。タンジョンパガー地区は、ビジネスの中心街から少し外れているものの、高層ビルが立ち並ぶ好立地であることから、順調な成長が期待されています。なおマスターフランチャイジーは、VLSG PTE LTD.で、親会社は株式会社ブイエル・アジアと日本企業であり、関門海がブイエル・アジアに4.8%出資していることから、以前から両社は強い結びつきがあるものと伺えます。

また、中国企業とのマスターフランチャイズ契約も発表しており、今後中国での事業拡大を行う予定です。提携先は「上海颂和実業発展有限公司(以下、上海颂和実業)」で、上海に本社を置く企業となります(日系企業ではありません)。マスターフランチャイズとなるため、両社で合意した目標に従い、上海颂和実業がフランチャイズ開拓を行っていくものと推察できます。なお、上海颂和実業は投資会社であるため、実際の運営がどのように行われるのかについては、まだ公表されていません。

この関門海の動きからは3つ読み取ることができます。

1点目は、「シンガポールに第一号」です。ご存知の通り、シンガポールは外資がビジネスをしやすい条件が揃っています。アジアで最も所得が高い国で、東南アジアのショールーム機能を持っているだけでなく、華人が7割と中国や東南アジアの華人ビジネスに与える影響も大きいです。この選択は極めて妥当で、かつ低リスクだと判断できます。

2点目は、「一号店に息がかかった会社を送り込む」ということです。親会社のブイエル・アジアは、関門海が出資している企業であり、両者の経営者も信頼関係があるものと推察できます。慣れ親しんで、優秀さを理解している人・企業に第一号店を任せるのは妥当な選択肢と言えます。一般的には、「シンガポール一号店は直営で、その後はフランチャイズで」という選択肢が多い中で、あえて一号店からフランチャイズを選択したのは、関門海の経営陣が直接出店によるリスクを回避したと推察されます。

3点目は、「中国展開は、現地に精通した企業を選定した」ということです。中国は、人口とGDPの観点で、世界有数の重量級のマーケットです。中国での成否は企業の命運を大きく分けますので、いくら人口や国のGDP以上の影響力があるからといって、シンガポールと同じ方法をとることはできません。透明でわかりやすいシンガポールと、社会主義で不透明さが多いが魅力的な市場である中国でアプローチを変えるのは、ある意味当然となります。中国では、知り合い企業ではなく、中国の投資会社を選ぶというのは手堅いアプローチと言えます。投資会社は、「創業者の爆発的なパワー」で経営を伸ばすのではなく、「オペレーションをシステム化、効率化してビジネスを伸ばす(投資を回収する)」ことに長けているからです。

なお、弊社ではシンガポールのパートナーに加えて、中国でもコンサルティング・マーケティングのパートナー網(特に店舗型ビジネスに強いパートナー)を推進させています。海外進出検討時のリサーチ、進出国が決定してからの出店に向けたサポート、そして出店後のサポートも承っております。弊社のアドバイザリーの詳細についてはお問合せください。

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