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【バックナンバーコラム】SCデベロッパーの生き残り戦略と専門店経営の合致点

【バックナンバーコラム】SCデベロッパーの生き残り戦略と専門店経営の合致点

 

SCビジネスは国内では、2000年代をピークに新規出店を継続しており、現況では

大手SCは主戦場をアジアエリアへとシフトしている状況です。国内のSCも完全に成熟

化のフェーズに入り、鮮度を保ちながらいかに継続収入を維持できるかがポイントとなっています。

国内SCのトレンドとしては、大型SCの新規出店→コミュニティ型SC(CSC)の台頭→SCの個店化(現在も継続中)→サービス業のテナント数の比率アップ(アパレルを除外)→地元企業の積極誘致と個別ゾーニング、が大きな流れですが、SCも実際はほぼ賃料収入でしか収益はありませんので、結局「強いテナント」が欲しいということになります。

デベロッパーの生き残り戦略ですが、既にリーシング担当者による誘致活動には限界がありますので、一部の電鉄系デベや中堅SCがおこなっているように、FCに自らが加盟しSCの活性化を図ることが重要であると考えます(一部の大手SCのようにチェーンテナントをベンチマークし自社で開発し、はじめてしまうのも一つですが、すぐに成功するのは難しいかと思います)。

一方で、専門店チェーンも拡大したはいいが、加盟店の属性や加盟店の経営努力がままならず本部としては「加盟者ターゲットを変更したい」「パッケージを強化したい」などという課題があがりますが、昨今は中堅以下の規模の企業でも「業務受託型FC」推進が増加しています。これは、加盟者側の確実性を求めるニーズがさらに高まっていることが背景であり、FC加盟を従来どおりおこなっても収支予想どおり結果が出ないという想定をしているという可能性があります。したがいまして、SCデベロッパーは誘致したい業種に際してのFC加盟も想定し、専門店側も直営店経営に近しい、受託型のアプローチによりマッチングが可能であり互いに推進すべきであると考えます。

 

 

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